日本・リトアニア親善合唱交流演奏会
2018年8月19(日)静岡大学浜松キャンパス佐鳴会館ホールにて、ビルニュス(ヴィリニュス)大学カウナス校の女声合唱団ベニ・ガウデーレVeni Gaudereを招聘し、日本・リトアニア親善合唱交流演奏会が開催されました。我が浜松男声合唱団も静岡大学OBグリークラブ、浜松フラウエンコールの皆様とともに、この交流演奏会に共演させていただきました。
ビルニュス大学は1579年創立という大変歴史のある総合大学で、ベニ・ガウデーレはラテン語で「私たちは喜び祝うために来た」という意味だそうです。この合唱団は2006年に今回指揮者として団員を引率してきた、Adele Mikalkenieneさんが中心となり設立され、リトアニア国内だけではなく、欧州でも著名なアカペラを得意とする美しいハーモニーの合唱団で、2017年のヨーロッパ合唱祭コンテンストで、宗教音楽部門と民族音楽部門で1位を獲得し、グランプリ賞を与えらた実力の持ち主です。
今回の演奏会では第1部前半「リトアニアの森と湖の歌声」で6曲、第2部トリで「リトアニアとラトビアの民謡」というタイトルで7曲と日本の「赤とんぼ」(森美恵子編曲)を本当に美しいハーモニーで聴かせていただきました。浜男のメンバーからは、純正律のとても美しいハーモニー、きっと子供のころから純正律の環境で育ってきてるに違いないとの評。またアルトの声の響きがとても美しく、印象的との声もありました。
さて、我々浜団は今年の定期演奏会で歌った曲目を中心に「日本の叙情を唄う」と題して、団歌も含め、5曲を披露いたしました。現時点でできる精一杯の演奏ができたのではないかと思っています。会場の佐鳴会館ホールは築50年以上ととても古い建物ですが、ホールの響きは思いの他良く、他のパートの音もきれいに聞こえていました。ちなみに今回の服装は、リトアニア国旗と日の丸に敬意を表し、国旗に使われている色のTシャツを着用し、臨みました。リトアニアの皆さんは直ぐに分かったようで、喜ばれました。
浜松フラウエンコール、静大OBグリークラブの演奏が続き、最後に参加合唱団全員で、リトアニアの第2国歌とも言われているKur giria zaliuoja「森の緑のあるところ」、ふるさと(富澤裕編曲)を客席を取り囲む形で合唱し、無事交流演奏会を終えることができました。
演奏会後、後片付けも終わり、場所を隣の建物の食堂に移し、参加者及び大学関係者、運営スタッフの皆様と打ち上げのパーティを行い、それぞれメンバーの親交を深めました。男声合唱で我が歌やいざ立て、希望の島などの愛唱歌、フラウエンの皆様、そしてベニ・ガウデーレの皆さんの合唱が響き合うなか、散会となりました。
その後、浜男の有志で打ち上げ二次会に街に繰り出したことは言うまでもありません。とても楽しく、有意義な合唱の一日を過ごすことができました。ありがとうございした。
彼女たちは、浜松のあと、名古屋市、揖斐川町、白馬村、東京と各地でコンサートで交流を行い、またホームステイや禅寺での仏法講話や座禅の体験など日本の文化に触れて、今月末帰国予定です。彼女たちにとって、今回の日本旅行はきっと一生の思い出になることでしょう。我々もめったに聞くことのできない、リトアニアの音楽に触れて、大きな示唆・刺激をもらいました。この交流が今後も続いていくことを願っております。